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ポケモン|ネタバレあり!! 「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」を子供と見た感想


一年ぶりのポケモン映画。子供と二人で見てきました!!

「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」公式ストーリー

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「わかりやすい」ストーリーで小学生低学年でもおススメ。

今回の話は「ジャービス(悪役)」「ボルケニオン+サトシ御一行」と言うわかりやすい構図。

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勧善懲悪のストーリーとして小学生でも理解、感情移入できる話になっております。

オープニングの「XYZ」の楽曲もテレビ版とは異なるアレンジで、かなりカッコイイ。
是非、アニソンプロジェクトの一環として発売希望。

XY&Zのキャラソンvol.2にて、収録されてました!! 感謝!!)

バトルの描写などは「伝説vs伝説」と言う大味な感じではなく、いつものフィールドで行われているバトルをしっかりと作画した感じで、完成度の高い描写。

近年の作品のなかでは低年齢向けにわかりやすく作られた印象です。

しかし、個人的に今回は「駄作」だと感じてしまうのだ。

「ビクティニと黒き英雄 ゼクロム、白き英雄 レシラム」とストーリー構成が似ている事と、伏線を引くべきキャスティングに違和感があり、感情移入が難しくなってしまった。

・昔々ポケモンの力を利用した強大な力を持つ建造物が作られたがあって、封印される。
今作→戦乱
前作→王の突然死

・何百年後かに、強大な力を持つ建造物の起動鍵を手中にしようと人間達が争う。
今作→マギアナ内部のソウルハート
前作→ビクティニ

・しかし、人間たちは諸事情によりその力(建造物)を得る事は出来ず、
今作→マギアナの意思
前作→龍脈の暴走/ビクティニ救出

あらたな危機が発生。
今作→ネーベル高原の消滅
前作→結界の暴走により、サトシ死亡

・その問題は人間の力ではなく、ポケモンの力で解決。
今作→ジガルデ、ボルケニオン
前作→ビクティニ覚醒

・そして、人間が反省。

また、一つのセリフから始まる想像の連鎖

ボルケニオン 「ポケモンは嘘をつかない、しかし人間は嘘をつく!!」 
(´-`).。oO(ニャースはウソつきですよ。)←今思うと、これがまずかった。

ニャース 「マギアナの声が聞こえないのニャー」
(´-`).。oO(お前が言うかw)

これは泣けない。

「嘘」をテーマに盛り込むのであれば、キャストに一考を。

ボルケニオンの「ポケモンは嘘をつかない、しかし人間は嘘をつく」と言うセリフは伏線で、コレを劇中の最後、空中要塞(?)を爆破するボルケニオンが「嘘をついて」危険な内部から破壊すると言う事で、このテーマを回収していたわけだが、このテーマを盛り込むのであれば、今までの悪行の数々を行っているロケット団のニャースにマギアナの心を代弁させるのはミスキャストではないかと。

ロケット団のニャースは嘘も平気な悪役ではなかったのか?

確かにニャースは憎めないキャラではあるのだが、「人の言葉を話せる能力」はあくまで「サトシの敵方のロケット団」として存在する事で許されている感があり、サトシ側にニャースがいてしまったらと思うと、サトシとポケモンの絆の歴史を全否定してしまう可能性すらある。

過去作の映画でも、時折ロケット団がサトシ達と協力する描写があるものの、あくまで「ロケット団の利益」と合致した場合のみサトシ達に手を貸していたと思っていたので、なおさら今回の「突然、ソウルハートを取り返そうとする、単なるいい人達になってしまったロケット団」に違和感を覚えてしまう人も少なくないのではないでしょうか?(と思ってネットで感想をみてみたら、意外に良作との評価が多いのね・・・)

 

「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」の総評

「シナリオ」
初めてポケモン映画を見る人には良作。小学生でもわかりやすい内容で親も安心。
小学生の息子も 「面白かった!!」 との事です。
個人的には上記のため、あまり感情移入できず、過去作とは違う流れの脚本にして欲しかった。

「物語の進行上説明不足を感じる点」
・アゾット王国は戦乱に巻き込まれたのか、内乱なのか?
いきなり戦争後と思われる描写が入るので「なんで?」となる。

・戦乱の原因は「マギアナ」なのか?
なぜ「アゾット王国の希望」として、王がマギアナを逃がしたのか。
そもそも、戦乱からアゾット王国を守るために作られた「マギアナ」がその役割を果たせていないにも関わらず、そのソウルハートを持たせたまま逃がすのはあまりに危険ではないか。
悪用される要素しかない危険なマギアナに「希望」を託したのは何故なのか。

・アゾット王国とネーベル高原の距離。
空中要塞(?)がレーザーを撃つ際にジガルデコアが一瞬にしてネーベル高原脇へ移動。
「近すぎない? この距離で500年もマギアナが見つからないとは・・・」
(マギアナが見つからないのはボルケニオンの霧を発生させる能力によるものかもしれないけど・・うーん。)

「キミアの声優」
芸能事務所枠での抜粋なのは明らかで、個人叩きはしたくないが際立って気になった。
今回、声優に初チャレンジだった市川染五郎さん(ボルケニオン)やあばれる君(オニゴーリ)も含めた声優陣が良かっただけに、不出来が際立つ。中川翔子さん、山寺宏一さん、犬山さんらポケモン声優陣は相変わらずの安定感。

「主題歌」
主題歌「ポストに~」ですが、脚本を読んで詞を書いたと言う割に作品の内容とリンクせず、難解。
正直、まったく関係ないんじゃないかと思うレベルの詞で、製作陣との距離を感じる。
「いい歌」が必ずしも「いい主題歌」ではないと思うのですが。

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http://www.pokemon-movie.jp/news/?p=2027

ちょっと話は変わりますが、前作、劇場版フーパのエンディングで青い花畑の中を歩くサトシ達のシーンを覚えている方はいらっしゃるでしょうか?

この映画の主題歌は安田レイさんが歌う「Tweedia」でした。
タイトルの「Tweedia」の意味はルリトウワタ、ブルースター、オキシペタラムなどと呼ばれる青い小さい花の総称。花言葉は「信じ合う心、幸福な愛」と言うポケモン映画のテーマにも沿ったタイトルの楽曲でした。

制作スタッフはこの「Tweedia」という楽曲からポケモン映画へ敬意を感じたからこそ、当時無名に近い(失礼)安田レイさんのために、「青い小さな花(Tweedia)が咲き誇る花畑の中を歩くサトシ達」のシーンを映画のエンディングに用意したのではないかと、自分は感じましたし、製作陣の一体感にも感動を覚えたものでした。

このシーンを安田レイさんが見たら絶対泣くだろ。とか思って私が泣いたのはいい思い出です。
エンディングで泣かされると映画館を出る時に恥ずかしいんだよね。オッサンだからw

この時の余韻が良かっただけに、この「ポストに~」の映画への乗っかり感を強く感じてしまいました。残念。
20周年の超大作の予告もあったので、また来年に期待したいと思います。

それでは!! ( ゚д゚)ノシ